労災
【過労死・過労自殺】Case593 甲府市職員の過労自殺について上司が適切な措置を怠ったとして市の責任が認められた事案・甲府市事件・甲府地判令6.10.22労判1325.5【労災・労働弁護士が選ぶ今日の労働裁判例】新着!!
【事案の概要】 本件は、被告甲府市に勤務していた被災労働者(以下「K」)の相続人である両親(原告Xら)が、Kが甲府市の注意義務違反により長時間勤務を強いられた結果、精神障害を発症して自殺に至ったと主張し、甲府市に対し国 […]
【音声解説今日の労働裁判例14・労災】国・土浦労基署長(大東建物管理)事件・東京高判令和6年1月31日労判1316号22頁
業務起因性のある精神障害について、土浦労働基準監督署長が特定の時点をもって治癒(症状固定)と判断し行われた休業補償給付の不支給処分に対し、その取消しを求めた事案 労働弁護士による詳しい解説はこちら▼ https://su […]
【労災、過労死、脳心臓疾患、損害賠償】Case580 部活の顧問等による教員の過労死について校長の安全配慮義務違反が認められた事案・滑川市・富山県事件・富山地判令5.7.5労判1321.60
(事案の概要) 本件労働者は、被告市が設置する本件中学校で教員をしていました。本件労働者は、担任や理科の授業のほか、部活の顧問として平日の朝及び放課後の練習の指導、休日の練習ないし試合の引率などを行っていましたが、自宅 […]
【労災、過労死、脳心臓疾患】Case576 長時間の時間外労働に加え連続勤務及び勤務間インターバルの不足などの負荷要因を認めて脳血管疾患の業務起因性を肯定した事案・国・岡山労基署長(日本電気)事件・福岡高判令5.9.26労判1321.19
(事案の概要) 労災不支給決定に対する取消訴訟です。 本件会社で支店長として働いていた本件労働者は、会社の会議に参加していた際、右被殻出血(本件疾病)を発症し、救急搬送され治療を受けましたが、約2年後に本件疾病により […]
【労災、過労死、脳心臓疾患】Case562 家政婦兼訪問介護ヘルパーにつき家事使用人に該当しないとして労災認定した事案・国・渋谷労基署長(山本サービス)事件・東京高判令6.9.19労判1319.61
(事案の概要) 労災不支給決定に対する取消訴訟です。 被災者は、訪問介護事業及び家政婦紹介あっせん事業等を営む本件会社に家政婦兼訪問介護ヘルパーとして登録し、平成27年5月20日から同月27日朝までの間、要介護者であ […]
【労災】Case560 同僚を怒鳴りつけたことが自招行為に当たらないとして同僚から受けた暴行による負傷について業務起因性を認めた事案・国・向島労基署長事件・東京地判令6.1.24労経速2561.33
(事案の概要) 労災不支給決定に対する取消訴訟です。 トレーラーの運転手である原告労働者は、乗務を終えて駐車場に車両を駐車して降車したところ、後から隣に駐車しようとした同僚Aに対して「コラー」「あぶねーだろうがよ」等 […]
【労災、精神障害】Case547 労働者の疾病は双極性障害であったとしてうつ病を前提に症状固定とした労災不支給決定が取り消された事案・国・土浦労基署長(大東建物管理)事件・東京高判令6.1.31労判1316号22頁
(事案の概要) 原告労働者は、平成24年9月、平成20年6月頃に業務に起因して軽症うつ病エピソードを発病していたとして労災認定を受けました。平成25年3月、原告のA主治医は、原告について「うつ病」と診断しました。 平 […]
【労災】Case545 使用者には労災支給決定に対する取消訴訟の原告適格がないとした最高裁判例・国・札幌中央労基署長(一般財団法人あんしん財団)事件・最判令6.7.4労判1315.5
(事案の概要) 使用者である原告法人が、被告国に対して、札幌中央労基署がした労災支給決定の取消しを求めた取消訴訟です。 そもそも使用者が労災支給決定に対する取消訴訟の原告適格を有するかが争点となりました。 法人は、 […]
【解雇事件マニュアル】Q30打切補償による解雇が解雇権濫用に当たる場合はあるか
労基法81条の打切補償が支払われ、同法19条1項の解雇制限が適用されないとしても、労契法16条の解雇権濫用法理は適用されるため、業務上の傷病を理由とする解雇が必ず有効になるわけではない。 もっとも、アールインベストメ […]
【解雇事件マニュアル】Q29労災保険法上の療養補償給付を受ける労働者も打切補償の対象になるか
(労基法81条) 第七十五条の規定によつて補償を受ける労働者が、療養開始後三年を経過しても負傷又は疾病がなおらない場合においては、使用者は、平均賃金の千二百日分の打切補償を行い、その後はこの法律の規定による補償を行わな […]