解雇
【解雇事件マニュアル】Q4労基法20条の解雇予告制度とは
(労基法20条) 使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。三十日前に予告をしない使用者は、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならない。但し、天災事変その他やむ […]
Case506 解雇予告義務違反の即時解雇の効力につき選択権説に立って労働者の解雇予告手当の請求権を認めた裁判例・宇田工業事件・大阪地判昭60.12.23労判467.74
(事案の概要) 原告労働者は、昭和57年9月、被告会社から、経営困難に陥り裁判所へ和議申請(民事再生)をしたことを理由に即時解雇され、解雇予告手当も支払われませんでした。 会社は、和議申請の直前の昭和57年5月に退職 […]
【解雇事件マニュアル】Q3解雇規制にはどのようなものがあるか
1 民法上の原則 民法627条1項は、当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができ、この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了すると定めてお […]
【解雇事件マニュアル】Q2解雇にはどのような種類があるか
1 普通解雇と懲戒解雇 解雇は、大きく普通解雇と懲戒解雇に分けることができる。 普通解雇とは、民法627条1項等に基づく解約の申入れである(『類型別Ⅱ』386頁、菅野ら『労働法』774頁参照)。使用者の(普通)解雇権は民 […]
【解雇事件マニュアル】Q1解雇とは何か
1 解雇とは 解雇とは、使用者の一方的な意思表示による労働契約の解約をいう(水町『詳解労働法』992頁)。 解雇は、労働契約の終了事由 の一つである。解雇は、使用者の一方的な意思表示である点で辞職や合意解約と区別され、確 […]
Case473 試用期間満了まで20日程度を残してされた能力不足解雇について解雇すべき時期の選択を誤ったものとして無効とした事案・医療法人財団健和会事件・東京地判平21.10.15労判999.54
(事案の概要) 原告労働者は、被告法人が経営する病院の健康管理室に事務総合職として採用されました。試用期間は3か月とされました。 原告にはパソコンに関する実務経験がなかったため、試用期間中1か月ごとに面接を行うことと […]
労働基準法第22条 退職時等の証明
(退職時等の証明)第二十二条① 労働者が、退職の場合において、使用期間、業務の種類、その事業における地位、賃金又は退職の事由(退職の事由が解雇の場合にあつては、その理由を含む。)について証明書を請求した場合においては、使 […]
労働基準法第21条 解雇予告の除外
第二十一条 前条の規定は、左の各号の一に該当する労働者については適用しない。但し、第一号に該当する者が一箇月を超えて引き続き使用されるに至つた場合、第二号若しくは第三号に該当する者が所定の期間を超えて引き続き使用されるに […]
労働基準法第20条 解雇の予告
(解雇の予告)第二十条① 使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。三十日前に予告をしない使用者は、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならない。但し、天災事変そ […]
Case470 警察への風営法違反の告発を理由とした降格降給処分について公益通報者保護法に違反し無効であるとされた事案・パチンコ店経営会社A社事件・横浜地判令4.4.14労判1299.38
(事案の概要) 原告労働者Aと同Bは、パチンコ店を経営する被告会社において部長職にありました。原告Bは監査役にも就任していました。 会社代表者と経営コンサルタントは、パチンコ台の遊技釘を出玉が少なくなるよう調整するよ […]