2022年10月

今日の労働裁判例
Case208 元最高幹部の資格予備校講師及び元代表取締役に対する退職後の競業避止義務違反に基づく営業禁止仮処分が却下された事案・東京リーガルマインド事件・東京地決平7.10.16労判690.75

(事案の概要)  会社が元労働者兼役員2名に対して、競業避止義務違反に基づく営業禁止仮処分を申し立てた事案です。  労働者A(現伊藤塾の伊藤真弁護士)は、司法試験予備校(LEC)を営む本件会社において、中心的な専任講師を […]

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お知らせ
担当事件が労働判例に掲載されました。

担当したテイケイ事件判決(退職届が錯誤無効とされた事案)が、2022年10月1日号の労働判例に掲載されました。

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今日の労働裁判例
Case207 労働者の行為が犯罪に当たるとの虚偽の説明をされて書かされた退職届が錯誤無効とされた事案・テイケイ事件・東京高判令5.2.21

(事案の概要)  担当事件です。  原告労働者は、警備員として福井県の現場に派遣されていました。  原告は、未払い賃金等について被告会社と交渉するため、同じく福井に派遣されていた2名とともに労働組合に加入したばかりでした […]

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今日の労働裁判例
Case206 代表者に消極意見や反対意見を述べたこと等を理由に部長職から一般職へ降格し給与を8万5000円減額した処分等が違法無効とされ慰謝料も認められた事案・ ビジネスパートナーほか事件・東京地判令4.3.22労判1269.47

(事案の概要)  原告労働者は、被告会社の子会社に取締役として出向し部長職に就いていましたが、営業部全体の統括を打診されて難しいと答えたり、被告代表者に反対意見を述べたところ、被告代表者から辞職を強く促され、自宅待機を命 […]

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Case205 定年退職した労働者を労働組合の代表者とする団体交渉申入れについて会社に応じる義務があるとした事案・ 函館バス(仮処分)事件・函館地決令4.4.1労判1269.32

(事案の概要)  労働組合が、会社に対して、団体交渉を求める地位にあることの確認を求めた仮処分事件です。  組合は、会社に対して、組合員Aを執行委員長とする団体交渉の申し入れをしたところ、会社は、当該申入れがAの定年退職 […]

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Case204 業務委託のライターに対する会社代表者のセクハラ・パワハラについて会社の安全配慮義務違反が認められた事案・アムールほか事件・東京地判令4.5.25労判1269.15

(事案の概要)  原告は、エステサロンを運営する被告会社と業務委託契約を締結し、ウェブサイトの運営等の業務を行っていました。  被告代表者は、原告に対して、被告会社のエステを体験した上で体験談や感想を執筆する業務を依頼し […]

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Case203 留学の業務性を認め留学後5年以内に退職した場合に留学費用を返還する旨の規程が労基法16条に違反するとした事案・新日本証券事件・東京地判平10.9.25労判746.7

(事案の概要)  原告会社が被告労働者に対して、約540万円の留学費用の返還を求めた事案です。  会社の留学規程には、留学修了後5年以内に自己都合により退職した場合は、原則として留学に要した費用を全額返済させる旨定められ […]

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