今日の労働裁判例
【採用・試用期間】三菱樹脂事件・最大判昭和48年12月12日労判189号16頁【労働弁護士が選ぶ今日の労働裁判例21】

三菱樹脂株式会社が採用面接において思想・信条に関する質問をしたこと、その回答を理由に採用を取り消したことの適法性について判断した判例。また、試用期間の性質を示した最高裁判例。 労働弁護士による詳しい解説はこちら▼ htt […]

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今日の労働裁判例
【残業代】Case589 テレビ番組制作業務における事業場外みなし制度の適用が無効とされるなどした事案・テレビ東京制作事件・東京地判令5.6.29労判1324.61

事案の概要  原告労働者は被告会社の従業員(副参事)としてテレビ番組制作業務に従事していました。原告は被告に対し、未払残業代及びそれに対する付加金、並びに48日間連続勤務や月100時間を超える時間外労働について安全配慮義 […]

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今日の労働裁判例
【残業代・労働時間】三菱重工長崎造船所事件・最一小判平成12年3月9日労判778号11頁【労働弁護士が選ぶ今日の労働裁判例20】

作業服や保護具の着脱や準備行為等の時間が、使用者の指揮命令下に置かれていると評価できる場合に労働時間に含まれるかが争点となった事件。労働時間に関するリーディングケース。 労働弁護士による詳しい解説はこちら▼ https: […]

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解雇事件マニュアル
【解雇事件マニュアル】Q70 契約締結上の過失における過失相殺の内容は

 労働契約締結前に労働者が前職を退職してしまった場合、労働者にも一定の過失があったとして過失相殺がなされる例が多い。  かなざわ総本舗事件・東京高判昭61.10.14金融商事判例767号21頁は、労働者が契約準備段階で前 […]

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今日の労働裁判例
【雇止め】明治安田生命保険事件・東京地判令和5年2月8日労判1327号97頁【労働弁護士が選ぶ今日の労働裁判例19】

有期労働契約である「見習営業嘱託」として勤務していた原告が、無期労働契約である「MYライフプランアドバイザー」としての採用を拒否された事案

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今日の労働裁判例
【音声解説今日の労働裁判例18・労働者の同意】山梨県民信用組合事件・最二小判平成28年2月19日労判1136号6頁

複数の信用組合合併に伴う退職金支給基準の変更の有効性が争われた事案。一審の甲府地方裁判所は、従業員らが合併関連文書への署名や労働協約の締結を通じて、退職金計算方法の変更に同意していたと判断し、原告の請求を棄却しました。東 […]

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今日の労働裁判例
【音声解説今日の労働裁判例17・退職勧奨】中倉陸運事件・大阪高判令和6年1月19日労判1327号92頁

精神障害のある労働者に対して会社が行った退職勧奨とその結果としてなされた退職の意思表示(または退職合意)の有効性が争われた事案であり、退職勧奨の違法性や障害者雇用促進法違反に基づく退職合意の無効性が争われた点が特徴 労働 […]

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今日の労働裁判例
【音声解説今日の労働裁判例16・パワハラ】国(在日米軍厚木航空施設・パワハラ)事件・東京高判令和5年6月28日労判1327号61頁

在日米軍基地で勤務する労働者が、パワハラの有無を主張し、これに対する損害賠償責任が争われた事案

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今日の労働裁判例
【音声解説今日の労働裁判例15・雇止め】国立大学法人電気通信大学事件・東京高判令和5年10月23日労判1327号36頁

国立大学の非常勤講師が、大学から受けた雇止めは無効であると主張して、労働契約上の地位確認および未払賃金の支払いを求めた事案であり、契約更新1回、通算雇用期間が1年6か月という非常勤講師に対する雇止めが争われた点が特徴

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解雇事件マニュアル
【解雇事件マニュアル】Q69契約締結上の過失で認められる損害は

1 逸失利益 ⑴ 採用されれば得られたであろう賃金相当額  労働者が、使用者の契約締結上の過失により、当該使用者に採用されるであろうとの期待権が侵害された場合、当該使用者に採用されていれば得られたであろう賃金相当額を逸失 […]

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