今日の労働裁判例

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【残業代】Case628 入退場門から更衣所までの移動時間等は労働時間に当たらないとした最高裁判例・三菱重工業長崎造船所(一次訴訟・組合側上告)事件・最一小判平12.3.9労判778.8

(事案の概要) 三菱重工業長崎造船所(一次訴訟・会社側上告)事件・最判平12.3.9労判778.11の組合側上告事件です。 (判決の要旨) 組合側上告事件では、始業時刻前に入退場門から事業所内に入って更衣所等まで移動し、 […]

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【労災】Case627 休職の原因がパワーハラスメントによる適応障害であるとして自然退職扱いが無効とされた事案・TCL JAPAN ELECTRONICS事件・東京地判令5.12.7労判1336.62

【事案の概要】 2018年6月から被告Y社で働いていた原告労働者Xは、直属の上司Bらからパワーハラスメント行為を受けたと主張していましたY社は、2019年3月、Xに対し、Xが上司Bの業務上の指示に反抗してトラブルを発生さ […]

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【降格降給】Case626 約20年前から複数回に渡る給与減額措置が労働者の同意を欠き無効であり不法行為を構成するとした事案・弁理士法人乙山国際特許事務所ほか1社事件・東京地判令6.8.21労判1335.56

【事案の概要】 原告労働者Xは、平成13年にY社の前身である弁理士法人に入所し、特許関連事務に従事していました。Xは、平成17年に設立されたY社と雇用契約を締結しました。Xの給与は、遅くとも平成17年4月時点では月額基本 […]

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【不当解雇】Case625 金銭の横領や業務中の私的取引を理由とする懲戒解雇がいずれも無効とされた事案・福住不動産事件・東京高判令7.3.27労判1336.5

【事案の概要】 原告労働者X1及びX2は、不動産会社である被告Y社と期間の定めのない雇用契約を締結していましたが、それぞれ以下の理由で懲戒解雇されました(後に予備的に普通解雇)。Y社は、帳簿上使途不明金となっている金員数 […]

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【降格降給】Case624 降格は有効とされたものの周知されていない賃金テーブルによる降給は無効とされた事案・住友不動産ベルサール事件・東京地判令5.12.14労判1335.66

【事案の概要】 原告労働者Xは、被告Y社との間で期間の定めのない労働契約を締結し、平成27年6月には所長に昇格し、職級は所長3級となっていました。 Y社は、平成30年10月、Xに対し、所長の職を解き、職務を営業職に変更す […]

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【不当解雇】Case623 復職可能とする主治医の診断書がある場合に会社指定医の診断のみをもって復職不可とすることは許されないとされた事案・東京都葬祭業協同組合・東京地判令6.9.25労判1335.45

【事案の概要】 原告労働者Xは、被告Y協同組合で働いていましたが、2021年4月に休みに入り適応障害と診断されました。Y組合は、同年6月、就業規則に基づきXに休職を命じ、休職期間は同年11月30日までとされました。 Xは […]

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【過労自殺】Case622 当直勤務が労働時間に当たるとし警察官の自殺について県の責任が認められた事案・熊本県(玉名警察署)事件・熊本地判令6.12.4労判1335.5

【事案の概要】 労働者Kは、熊本県玉名警察署に所属する警察官であり、平成29年9月に自殺しました。Kは、平成29年3月末にA課A1係に配属され、強行犯捜査に従事していました。 Kの当直勤務の時間を含む時間外労働時間数は、 […]

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【労災】Case621 うつ病にり患している労働者に対して上司が心理的負荷を与える言動をしないようにすべき注意義務の違反が認められた事案・食品会社A社(障害者雇用枠採用社員)事件・札幌地判令元.6.19労判1209.64

【事案の概要】 本件は、被告Y社に障害者雇用枠で採用されY社の工場で事務をしていた労働者Kが自殺したことについて、Kの母である原告Xが、Kの上司であったDの発言およびY社がKの要望に応じて業務量を増加させなかったことなど […]

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【解雇】Case620 条件付採用職員の条件付採用期間の延長処分は能力の実証のために必要かつ合理的な理由がある場合に限り許されるとした事案・羽曳野市事件・大阪高判令7.7.29労判1340号26頁

【事案の概要】 原告労働者Xは、令和4年4月から同年9月までの条件付で、被告羽曳野市(Y市)の職員(事務職・社会福祉関係事務)として採用され、こども家庭支援課に配属されました。Y市は人事委員会を設置しない地方公共団体です […]

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【不当解雇】Case619 懲戒目的の配転命令が不当な動機・目的によるものとして無効とされ配転命令拒否を理由とする解雇も無効とされた事案・天翔物産福岡事件・福岡高判令5.2.21労判1334.78

【事案の概要】 原告労働者Xは、飲食店経営等を業とする被告Y社入社し、異動を繰り返していたところ、平成30年10月、宮城県新名取店の店長Jから顔面を平手打ちされるなどの暴行(本件暴行)を受け、両者間で喧嘩が発生しました。 […]

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