【解雇事件マニュアル】Q60本採用拒否を有効とした近時の裁判例は
日本オラクル事件・東京地判令3.11.12労経速2478号20頁 原告労働者は、通信業界の専門家である「テレコム・イノベーション・アドバイザー(テレコム・イノベーター)」として賃金月額130万円、試用期間平成31年2月 […]
【残業代、仮眠時間、変形労働時間制】Case556 2名体制の当直設備員の仮眠時間が労働時間に当たるとされ1か月単位の変形労働時間制が無効とされた事案・大成事件・東京高判令6.4.24労判1318.45
(事案の概要) ビルの設備機器を運転操作し、点検・整備などの保守作業を行う設備員(エンジニアリングスタッフ)である原告労働者ら3名が、被告会社に対して残業代請求した事案です。 原告ら設備員は、2名体制での当直勤務の際 […]
【解雇事件マニュアル】Q59本採用拒否を無効とした近時の裁判例は
1 ライトスタッフ事件・東京地判平24.8.23労判1061号28頁 原告労働者は、保険代理店である被告会社に平成21年11月9日から平成22年2月8日までの3か月間を試用期間として中途採用され、保険外交員として業務に […]
【残業代、出来高払制、変形労働時間制】Case555 売上や作業件数に応じて支給される業績給等が出来高払制賃金に当たらないなどとされた事案・サカイ引越センター事件・東京高判令6.5.15労判1318.17
(事案の概要) 引越運送業務に従事していた原告労働者ら3名が、被告会社に対して残業代請求した事案です。 【主な争点】 ①業績給A(売上給)、業績給A(件数給)、業績給B、愛車手当および無事故手当が労基則19条1項の「出 […]
【不当解雇、試用期間】Case554 試用期間途中の本採用拒否には試用期間満了時に比べてより一層高度の合理性と相当性が求められるとされた事案・ニュース証券事件・東京高判平21.9.15労判991.153
(事案の概要) 原告労働者は、証券会社である被告会社と試用期間6か月の無期雇用契約を締結し、平成19年5月21日から営業職の課長として勤務していました。 会社は、試用期間中である同年9月3日、営業担当としての資質を欠 […]
【解雇事件マニュアル】Q58 本採用拒否に解雇予告は必要か
労基法21条4号は、「試の使用期間中の者」、すなわち試用期間中の労働者については同法20条の解雇予告制度は適用しないとしている。 もっとも、同法21条ただし書は、試用期間中の労働者が14日を超えて引き続き使用されるに […]
【不当解雇、試用期間、残業代、固定残業代】Case553 獣医師の能力不足を理由とする本採用拒否を無効とするとともに休日割増を含むのか判然としない固定残業代の定めを無効とした事案・ファニメディック事件・東京地判平25.7.23労判1080.5
(事案の概要) 獣医師である原告労働者は、被告会社と試用期間6か月の雇用契約を締結しました。 会社は、臨床能力の不足(院内で実施する学科試験の成績が悪い、診療内容に多くの問題がある、カルテの記載に不備が多い、診療検数 […]
【不当解雇、試用期間】Case552 試用期間満了による本採用拒否が認められる範囲はそれほど広いものではないとした事案・ライトスタッフ事件・東京地判平24.8.23労判1061.28
(事案の概要) 原告労働者は、被告会社と試用期間3か月の無期雇用契約を締結し、保険外交員として勤務していました。原告は、会社代表者からの受動喫煙を理由に体調不良を訴えました。代表者は、原告に対して、自主退職するか、即時 […]
【不当解雇、試用期間】Case551 就業規則には試用期間の定めがあるものの個別契約上の合意で試用期間が設けられなかったと認定された事案・DoCLASSE事件・東京地判平30.5.31
(事案の概要) およそ27年間にわたる経理財務部門での職務経験を有する原告労働者は、被告会社にCFO(最高財務責任者)として雇用されました。 被告の就業規則には、「新たに採用する者については採用の日から4または6か月 […]
【残業代】Case550 外務省職員について自己申告の超勤時間に基づいた超勤手当の請求が認められた事案・国(外務省職員・俸給等請求)事件・横浜地判令4.9.7労判1316.61
(事案の概要) 外務省の任期付公務員(外務事務官)であった原告労働者は、超過勤務をするたびに職場のクローズドLAN上にある「超勤調べ」のファイルにアクセスして、終業時間及び超勤時間を記入していました。 しかし、国は、 […]