労働組合

今日の労働裁判例
Case465 国労マークの入ったベルトの着用が「胸章、腕章等」の着用を禁止する就業規則に違反しないとして就業規則の書き写しを命じた教育訓練を違法とした事案・JR東日本(本荘保線区)事件・仙台高秋田支判平4.12.25労判690.13

(事案の概要)  国鉄労働組合(国労)の組合員であった原告労働者は、被告会社において、国労マークの入ったベルト(いわゆる国労グッズの一つ)を着用して業務を行っていたところ、被告区長から、ベルトの着用が就業規則に違反すると […]

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今日の労働裁判例
Case463 放送会社と自由出演契約を締結している管弦楽団員について労組法上の労働者性を肯定した最高裁判例・中日放送管弦楽団事件・最判昭51.5.6労判252.27

(事案の概要)  原告労働組合は、放送会社である本件会社に対して、会社と自由出演契約を締結していた楽団員についての団体交渉を申し入れましたが、会社はこれを拒否していました。  組合は労働委員会に不当労働行為救済申立をしま […]

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今日の労働裁判例
Case447 産業別労働組合の役員及び組合員が業界団体運営者に対する威力業務妨害及び強要未遂の罪に問われたが無罪とされた事件・全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(和歌山)事件・大阪高判令5.3.6労判1296.74

(事案の概要)  労働組合の役員ないし組合員ら(被告人ら)が威力業務妨害および強要未遂の罪に問われた刑事訴訟です。  被告人らは、生コン業界の労働者により組織される産業別労働組合である本件組合の役員ないし組合員をしていま […]

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今日の労働裁判例
Case443 労働組合が使用者と交渉・和解することは弁護士法72条の法律事務の取扱いに当たらず組合規約に基づき解決金から拠出金を受領することは同条に違反しないとした事案・プレカリアートユニオン(拠出金返還等請求)事件・東京高判令4.12.15

(事案の概要)  被告労働組合の元組合員である原告労働者が、組合を訴えた事件です。  原告は、アルバイト先のA社に解雇されたことから組合に加入し、A社と解決金19万円で退職和解しました。  また、原告は、就業先のB社から […]

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今日の労働裁判例
Case441 労働組合が会社の取引先銀行や顧客取引先に会社の違法行為を指摘する要請書を送付したことなどが正当な組合活動に当たるとされた事案・プレカリアートユニオンほか(粟野興産)事件・東京高判令4.5.17労判1295.53

(事案の概要)  原告会社が、被告労働者及び被告労働組合に対して信用毀損を理由に損害賠償請求した事案です。  被告労働者は、会社に解雇されたため、個人加盟の組合に加入しました。  被告らは、会社の取引先銀行や顧客取引先に […]

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今日の労働裁判例
Case366 労基法26条の「使用者の責めに帰すべき事由」は民法536条2項より広く、使用者側に起因する経営・管理上の障害も含むとした最高裁判例・ノースウエスト航空事件・最判昭62.7.17労判499.6【百選10版99】

(事案の概要)  航空会社である被告会社は、羽田等における労働組合のストライキにより、スト対象外の大阪・沖縄営業所においても操業が不可能になったとして、これらの営業所の従業員であった原告らに対して休業を命じ、その間の賃金 […]

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総論
憲法と労働法

1 はじめに  法律が国が国民を縛る規範であるのに対して、憲法は国民が国を縛る規範です。憲法に反する法律により国民の人権を侵害することができないように権力を制限するのが憲法の役割で、憲法は法律に優先します。   日本国憲 […]

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今日の労働裁判例
Case70 公務員の争議行為を禁止する国家公務員法が憲法28条に違反しないとした最高裁判例・全農林警職法事件・最判昭48.4.25刑集27.4.547【百選10版5】

(事案の概要)  公務員の労働組合活動をめぐる刑事事件です。  昭和33年10月に内閣が衆議院に提出した警察官職務執行法の一部改正案について、労働組合運動を抑圧する危険があるとの批判が展開され、公務員である被告人らが役員 […]

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労働組合
ストライキって何?

1 ストライキとは  ストライキとは、労働者が要求を貫徹するために集団的に仕事を放棄することで、同盟罷業ともいいます。 ストライキは、労働組合等が団体交渉において要求を貫徹するために、使用者の正常な運営を阻害して圧力をか […]

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今日の労働裁判例
Case25 着替え時間の残業代や天引きされた賠償金の返還等が認められた事案・アートコーポレーションほか事件・東京高判令3.3.24労判1250.76

(事案の概要)  引越作業員である原告らが、会社に対して、残業代の支払いや給与から天引きされた賠償金の返還等を求めた事案です。  原告らは、主に①着替え時間の残業代の支払い、②天引きされた引越事故責任賠償金の不当利得返還 […]

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