年俸制

今日の労働裁判例
Case332 60歳を超えた有期雇用教員の年俸を20%減額する給与基準の改定が不合理なものとして無効とされた事案・学校法人宮崎学園事件・福岡高宮崎支判令3.12.8労判1284.78

(事案の概要)  原告労働者は、平成12年4月に被告法人と有期雇用契約を締結し、大学講師として長年勤務していました。  法人の給与基準では、60歳を超えて雇用された場合の年俸減額は定められていませんでしたが、法人は、平成 […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case303 営業社員に貸与していたスマホの回収や監査室への配置転換が違法とされ固定残業代を含む年俸減額が無効とされるなどした事案・インテリムほか事件・東京高判令4.6.29労判1291.5

(事案の概要)  原告労働者は、営業として被告会社に雇用され、年俸960万円(月額職務給(基本給)55万円、住宅手当3万円、みなし手当(固定残業代)22万円)でした。  令和元年5月、原告の職務等級が降格され、年俸は86 […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case165 客観的・具体的・合理的な査定基準の合意がないことから会社には年俸額を査定する権限がないとして年俸減額を無効とした事案・学究社(年俸減額)事件・東京地判令4.2.8労判1265.5

(事案の概要)  担当事件です。以下はあくまで裁判所が認定した事実をまとめたものです。  原告労働者らは、被告会社が経営する進学塾で年俸制の講師として就業していました。会社の給与規程には、年俸額について、会社が社員と個別 […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case45 使用者に一方的な評価決定権限がないとして年俸減額を無効とした事案・日本システム開発研究所事件・東京高判平20.4.9労判959.6【百選10版33】

(事案の概要)  年俸制の研究職員の賃金減額事案です。被告では、年俸額について、就業規則に定めはないものの、個人業績評価と非年俸者の改定基準表を参考に役員が目安額を提示したうえで、役員2名と当人の個別交渉を経て、年間支給 […]

続きを読む