残業代
【残業代、役員の責任】Case57 元代表取締役につき未払残業代約1000万円相当の損害賠償責任を認めた事案・エイシントラスト元代表取締役事件・宇都宮地判令2.6.5労判1253.138
(事案の概要) 原告は、会社を退職後、会社を被告として残業代請求訴訟を提起し、被告の欠席判決により、会社に約1000万円の支払を命じる判決が確定しました。 しかし、判決確定後も会社が残業代を支払わないため、原告が会社 […]
【残業代、賃金控除】Case25 着替え時間の残業代や天引きされた賠償金の返還等が認められた事案・アートコーポレーションほか事件・東京高判令3.3.24労判1250.76
(事案の概要) 引越作業員である原告らが、会社に対して、残業代の支払いや給与から天引きされた賠償金の返還等を求めた事案です。 原告らは、主に①着替え時間の残業代の支払い、②天引きされた引越事故責任賠償金の不当利得返還 […]
【残業代、労働者性、フリーランス】Case23 ホテル従業員の労働者性及び不活動時間の労働時間性が認められた事案・ブレイントレジャー事件・大阪地判令2.9.3労判1240.70
(事案の概要) 社会保険料の源泉徴収を嫌って労働契約から業務委託契約に切り替えて、従前と同様ラブホテルのフロント係の業務に従事していた原告が、会社に対して残業代請求をした事案です。 原告のシフトは3日に1回程度の24 […]
どういう場合に残業代が発生するの?
1 法定の割増賃金 労働基準法に定められた条件に該当する労働を行った場合には、その労働時間に応じた法定の割増賃金が発生します。 労働基準法に定められた条件と割増率は以下のとおりです。 ①原則1日8時間又は週40時間を […]
【残業代、固定残業代】Case9 調整手当が固定残業代に当たらないとされた事案・KAZ事件・大阪地判令2.11.27労判1248.76
(事案の概要) 飲食店従業員の残業代請求事件です。調整手当及び休日手当が固定残業代に該当するかが争点となりました。 雇用契約時に、会社から原告に対して賃金の内訳の説明はありませんでした。 会社は、調整手当について、 […]
【残業代、管理監督者】Case2 スタッフ職の管理監督者性が否定された事案・三井住友トラスト・アセットマネジメント事件・東京高判令4.3.2労判1294.61
(事案の概要) 部下や組織のマネジメントを行う所謂ライン管理職ではなく、部下を持たずに専門的な知識や経験を活かして特定の業務を担当するスタッフ職の管理監督者性が問題となった残業代請求の事案です。 社内パソコンのログオ […]
【損害賠償、残業代】Case1 技能実習生に対する業務命令が違法とされた事案・千鳥ほか事件・広島高判令3.3.26労判1248.5
(事案の概要) 技能実習生を受け入れた会社が、技能実習生らに対して業務命令で資格外活動を行わせていたところ、技能実習生らが入管法違反(資格外活動)で逮捕・勾留されました。 技能実習生らは、会社や技能実習の監理団体等に対し […]