労働者性
Case148 有期雇用契約締結前の訓練契約を含めると有期雇用契約が通算5年を超えているとして無期転換権の行使を認めた事案・ケイ・エル・エム・ローヤルダツチエアーラインズ事件・東京地判令4.1.17労判1261.19
2022年7月7日
(事案の概要) 原告労働者ら3名は、オランダの航空会社である被告会社と訓練契約を締結し約2か月間客室乗務員としての訓練を受けた後、会社と3年間の有期雇用契約を締結し、その後2年間契約を更新しました。訓練期間中は訓練手当 […]
Case68 派遣先が労組法上の使用者に当たるとした最高裁判例・朝日放送事件・最判平7.2.28労判668.11【百選10版4】
2022年2月22日
(事案の概要) テレビ局を運営する原告会社の請負先から原告会社に派遣されている労働者が加入する労働組合(本件組合)が、賃上げ等を求め原告会社に団体交渉を求めましたが、原告会社は使用者でないことを理由に団体交渉を拒否しま […]
Case66 業務委託契約のカスタマーエンジニアについて労組法上の労働者性を認めた最高裁判例・INAXメンテナンス事件・最判平23.4.12労判1026.27【百選10版3】
2022年2月9日
(事案の概要) 原告会社は、業務委託契約を締結しているカスタマーエンジニアAが加入した労働組合から団体交渉の申入れを受けましたが、Aが労働組合法上の労働者ではないとしてこれを拒否しました。 労働組合は、原告会社の団交 […]
Case64 労災保険法上の労働者は労基法上の労働者と同一であるとした最高裁判例・横浜南労基署長(旭紙業)事件・最判平8.11.28労判714.14【百選10版1】
2022年2月7日
(事案の概要) 原告は、契約書を作成せずに、自己の所有するトラックを会社の工場に持ち込み、会社の製品の運送業務に従事してきました。原告は、会社の倉庫内での積み込み作業中に転倒し負傷したことから、労基署に労災申請しました […]
Case35 業務委託とされていた者の労働者性が認められた事案・サンフィールド事件・大阪地判令2.9.4労判1251.89
2021年12月6日
(事案の概要) 原告は、会社と「業務委託契約書」を締結し、会社がA社から受託した業務を行っていました。また会社と締結した「覚書」に従い、会社から月額基本料等の支払を受けていました。覚書には、勤務時間(8時間)を超えて勤 […]
Case23 ホテル従業員の労働者性及び不活動時間の労働時間性が認められた事案・ブレイントレジャー事件・大阪地判令2.9.3労判1240.70
2021年11月14日
(事案の概要) 社会保険料の源泉徴収を嫌って労働契約から業務委託契約に切り替えて、従前と同様ラブホテルのフロント係の業務に従事していた原告が、会社に対して残業代請求をした事案です。 原告のシフトは3日に1回程度の24 […]