今日の労働裁判例
Case20 幼稚園教諭のいじめ、嫌がらせを理由とする精神障害発症が労災と認められた事案・国・和歌山労働基準監督署長事件・和歌山地判令3.4.23労経速2458.3

(事案の概要)  労災不支給決定に対する取消訴訟です。  幼稚園の教諭である原告は、他の教諭らからいじめ、嫌がらせ、無視等を受けたためPTSDを発症し、休職を余儀なくされたとして、労基署に労災申請をしましたが、不支給決定 […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case19 第三者委員会が認定したパワハラを理由とする懲戒解雇を無効とし賞与請求も認めた事案・社会福祉法人ファミーユ高知事件・高松高判令4.5.25

(事案の概要)  第三者委員会が認定したパワーハラスメントを理由になされた懲戒解雇の有効性が争われた事案です。賞与請求の可否の争点となりました。  被告が運営するリハビリセンターの職員が大量に退職した原因が、センター長で […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case18 懲戒審査中の出勤停止期間につき賃金請求を認めた事案・JTB事件・東京地判令3.4.13労経速2457.14

(事案の概要)  経費の不正受給を理由とする懲戒解雇(諭旨退職処分に応じなかったことによる。)の有効性が争われた事案です。  会社の就業規則上、従業員の不正事故を確認した場合、事故内容調査中及び懲戒審査中、その出勤を停止 […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case17 運行管理から倉庫業務への配転命令を無効とした事案・安藤運輸事件・名古屋高判令3.1.20労判1240.5

(事案の概要)  運行管理者の資格を持ち運行管理業務や配車業務に従事していた労働者を、倉庫業務へ配置転換する配転命令の有効性が争われた事案です。  配置転換による賃金の引き下げはなく(事実上1、2万円の休日手当を受けるこ […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case16 休職命令及び休職期間満了による退職を無効とした事案・タカゾノテクノロジー事件・大阪地判令2.7.9労判1245.50

(事案の概要)  休職期間満了による退職扱いとされた労働者が、会社に対して、休職命令の無効を主張して雇用契約上の地位等を争った事案です。  本件の労働者は、適応障害により1回目の休職をしており、本件が2回目の休職でした。 […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case15 退職金制度廃止に対する自由な意思に基づく同意を否定し不利益変更を無効とした事案・東神金商事件・大阪地判令2.10.29労判1245.41

(事案の概要)  本件は、退職金規程の不利益変更を行った会社に対して、労働者らが旧退職金規程に基づく退職金の支払を求めた事案です。  原告の一人は、会社から退職金制度廃止の説明を受け、特に意義を述べず、退職金の支払のため […]

続きを読む
弁護士のモノ自慢
ドッキングステーション(Belkin F4U097JA-A)

  私は、職場でも自宅でもデスクトップPCは使わず、ノートPCを外部モニター、キーボード、マウス等に接続して使っています。  こうした使い方をする際に、いちいちノートPCにたくさんのケーブルを接続するのは大変面倒です。そ […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case14 高校教員の整理解雇が無効とされた事案・学校法人明浄学院事件・大阪地判令2.3.26労判1246.91

(事案の概要)  私立高校の教員2名に対する整理解雇の有効性が争われた事案です。  原告らに対する整理解雇は、原告ら以外の教員2名が懲戒解雇され、8名が希望退職に応じ、定年退職予定者が1名いる状況で行われました。また、被 […]

続きを読む
今日の労働裁判例
Case13 組合員の言動を理由とする損害賠償請求が否定された事案・首都圏青年ユニオン執行委員長ほか事件・東京地判令2.11.13労判1246.64

(事案の概要)  労働組合と団体交渉をしていた会社の執行役員であった特定社会保険労務士(原告)が、団体交渉時の組合員の言動、SNSへの投稿(「平気で噓をつくブラック社労士やなりすまし社労士」など)により名誉を毀損されたな […]

続きを読む
有期労働契約
雇止めの制限

1 雇止めとは  雇止めとは、契約期間が定められている雇用契約(有期雇用契約)において、労働者が契約更新を望んでいるにもかかわらず、使用者が契約更新をせず、契約期間満了を理由に雇用契約を終了させることをいいます。 2 雇 […]

続きを読む