今日の労働裁判例

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Case13 組合員の言動を理由とする損害賠償請求が否定された事案・首都圏青年ユニオン執行委員長ほか事件・東京地判令2.11.13労判1246.64

(事案の概要)  労働組合と団体交渉をしていた会社の執行役員であった特定社会保険労務士(原告)が、団体交渉時の組合員の言動、SNSへの投稿(「平気で噓をつくブラック社労士やなりすまし社労士」など)により名誉を毀損されたな […]

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Case12 シフト決定権限の濫用を認め平均賃金の支払を認めた事案・シルバーハート事件・東京地判令2.11.25労判1245.27

(事案の概要)  労働時間について雇用契約書に「8時間」「シフトによる」との記載しかない労働者が、会社によるシフトの削減が不当であるとして、削減された分の賃金の支払を求めた事案です。  労働者のシフトは、平成29年5月は […]

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Case11 タイムカード上の労働時間を否定した労災不支給決定が取り消された事案・国・大阪中央労基署長(リーヴスホーム)事件・大阪地判令3.3.15労判1249.35

(事案の概要)  不動産の任意売却等の業務を行っていた労働者の、労災不支給決定(精神障害)に対する取消訴訟です。  原告のタイムカードの打刻によると、原告の時間外労働は恒常的に月100時間を超えていましたが、労基署長らは […]

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Case10 給与規程の不利益変更が無効とされた事案・学校法人梅光学院(給与減額等)事件・山口地下関支判令3.2.2労判1249.5

(事案の概要)  大学教員として勤務していた原告らが、給与規程及び退職金規程の変更が、労働契約法10条に違反する不利益変更であるとして、変更の有効性を争った事案です。  給与規程の変更により、業績を評価した職能等級が加え […]

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Case9 調整手当が固定残業代に当たらないとされた事案・KAZ事件・大阪地判令2.11.27労判1248.76

(事案の概要)  飲食店従業員の残業代請求事件です。調整手当及び休日手当が固定残業代に該当するかが争点となりました。  雇用契約時に、会社から原告に対して賃金の内訳の説明はありませんでした。  会社は、調整手当について、 […]

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Case8 配転命令及びこれに応じないことを理由とした解雇が無効とされた事案・インテリジェントヘルスケア(仮処分)事件・大阪地決令3.2.12労判1246.53

(事案の概要)  原告は、会社に対して就業規則の変更を問題視するメールを送信したところ、その1か月後に大阪から岡山への転勤(本件配置転換)を命じられました。  原告は、労働組合に加入して会社に対して団体交渉を申し込みまし […]

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Case7 無連絡欠勤を理由とする降格処分及び休職命令が違法とされた事案・東菱薬品工業事件・東京地判令2.3.25労判1247.76

(事案の概要) 原告は、業務外の事由により長期欠勤していました。会社は、出社の意向を示した原告に対して、正式な休職手続を経ていないものの、復職の手続を準用して診断書の提出を明じました。原告が提出した診断書には、軽作業であ […]

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Case6 製麺機の巻き込み事故につき会社の安全配慮義務違反を認めた事案・製麵会社A事件・旭川地判令2.8.31労判1247.71

(事案の概要) 本件は、原告が、製麺業務中に製麺機に左手を巻き込まれる事故により骨折等の傷害を負ったことにつき、会社に損害賠償請求した事案です。製麺機は、麵を切り出すために上下する刃が常時露出しており、原告は、上下する刃 […]

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Case5 個人情報漏洩を理由とする出勤停止処分が無効とされた事案・学校法人目白学園事件・東京地判令2.7.16労判1248.82

(事案の概要)  原告Aは、被告のパソコンとメールシステムを使って、複数の同僚に対して、被告の理事長らを批判するメールを複数回送信したことを理由に、原告Bは、職務上知り得た従業員の個人情報を、私的に企画した送別会の便宜の […]

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Case4 口外禁止条項を付した労働審判の違法性が認められた事案・国(口外禁止条項)事件・長崎地判令2.12.1労判1240.35

(事案の概要)  原告が雇止めを争う労働審判において、会社は原告に解決金を支払う代わりに口外禁止条項を付すことを和解条件として提示しました。原告は、解決金の金額以外は同僚に伝えたいと希望し、期日で泣きながら「終わったとい […]

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